夢に現れた「広い部屋」—ドリームワーク実例

夢の中に出てきた「広い部屋」を手がかりに、夢主と大高ゆうこが対話を重ねた記録です。

※相談者本人の許可を得て掲載しています。

夢の内容をたどる

えー、ではお願いします。

はい、お願いします。幸い、夢を覚えてらっしゃるのがあるということで。

あの、朧気(おぼろげ)ですが。

はい、どうぞどうぞ。ちょっと内容を教えてください。

はい。あの、とりあえず、これね、私何回も繰り返し見る夢でもあるんですけど、ちょっとそれの別バージョンだったんですけど。私、学生時代、下宿生活をしておりまして。まあ下宿というか、アパートですね。小さなアパートで暮らしておりまして。

うん、うん。

なんかね、何回もそういう……暮らしてたアパートそのものじゃないんですけど、そういったアパート生活に戻るというですね、夢は何回も見てるんですね。

ほう、うん、うん、うん。

で、今朝見た夢はですね、まあ、住んでたアパートじゃないんですけども、どっかのアパートに、引っ越してきたのか帰ってきたのか分からないですけども、入っていく夢なんですよね。

うん。

で、夢の中で自分の歳って覚えてないでしょ? だから、若い頃のような気がします。

うん。

で、入っていくとその、木造アパートのような部屋なんですけども、私が住んでた部屋より相当広い。

うん。

感じで言ったらどうなのかな、10畳とか。私住んでたの3畳とか4畳半とかそんなんでしたから。だから、随分広い部屋だなと思って見てました。

うん、うん、うん。

で、何があったかはあんまり覚えてないんですけど、空っぽではなかったです。人が住んでるような感じで、本棚があったり、暮らしてるような形跡があるところへ入っていくっていうような、そういう感じの夢でしたね。

へえー。

で、若い頃住んでたところに帰っていく夢っていうのは何度も見てて。その夢の中では、なんかまだ大学卒業してないような。私、大学結構長く行きましたんで。まだ大学卒業してないような感覚で、ちょっといたり、戻っていったり、あるいはしばらく留守にしていて帰っていったりという感じの夢を何回も見た記憶がありますね。はい。

古い木造アパートの広い畳部屋。本棚とカレンダーがあり、淡い色鉛筆で描かれている

夢にタイトルをつける

あ、結構でございます。はい。じゃあ、今朝見た夢に、タイトルをつけていただきたいんですけど。映画のタイトルみたいに、1行ぐらいの感じで、直感でお願いします。

まあ、「広い部屋」ですかね。「広いな」というのが印象だったので。

おー、「広い部屋」。当時より広い部屋で、本棚とかあって、暮らしている形跡はあると。で、人は出てこないんですね?

人は出てこなかったですね。

人はいない感じ。

でも、古い木造アパートみたいな。最近のマンションとかじゃないですね。多分床は畳だったんじゃないのかなという気がしますね。

そうですよね。で、感覚としては、今朝の夢も、夢の中では若い頃の気がする?

そうですね。今の自分という感じじゃなくて、やっぱり若い頃の自分だったような気がします。

なるほどね。まだ卒業していないぐらいの歳かなっていう感じですかね?

今朝に関して言うと、そういうのはあんまり強くなかったんですけどね。まあ、とんでもないところへ来たなという雰囲気はなかったので、暮らしてた部屋なのか。で、戻ってきた感覚はちょっとありましたね。ただ単に1日空けてて帰ってきたっていうんじゃなくて、しばらく留守にしてた部屋に帰ったっていうような感覚でしたね。

あー、なるほど。しばらく留守にしていた部屋に戻ってきた感覚。本棚とかそこら辺にあるのも、ご自身のっていう感じがありました?

そこがね、懐かしい感じはあんまりしなかったので。部屋が広いっていうのもそうなんですけど、よく見知ってるところではあるけれど、自分の生活空間という感じもなかったですね。

なるほど。じゃあタイトルの「広い部屋」っていうのが、一番の印象ってことですね。

そうですね。入ってみて、「ああ、広いな」と。学生時代住んでた部屋に比べたら随分広いな、という感じがしますね。

「私の中の広い部屋」という問い

なるほどね。そうすると、私が今伺った夢を、普通に読み上げるのと、「私の中の」というのをつけて読み上げるのと、2回読みますので、集中して聞いててくださいね。

はい。

「広い部屋」
「古い木造アパート」
「本棚とか、暮らしている形跡はある」
「しばらくこの部屋を留守にして戻ってきた感覚」
「ああ、広いなと思う」

もう一度読みます。
「広い部屋」
「古い木造アパート」
「本棚、暮らしている形跡はある」
「しばらく留守にして戻ってきた感覚」
「ああ、広いなと思う」

では、「私の中の」をつけます。
タイトル「私の中の広い部屋」
「私の中の古い木造アパート」
「私の中の本棚」
「私の中の暮らしている形跡」
「しばらく私の中のを留守にして、戻ってきた感覚」
「私の中の、ああ広いなと思う」

もう一度読みます。
「私の中の広い部屋」
「私の中の古い木造アパート」
「私の中の本棚」
「私の中の暮らしている形跡」
「しばらく私の中のを留守にして、戻ってきた感覚」
「私の中の、ああ広いなと思う」

はい。これ、「私の中の」をつけたのと、つけないのとで、感じが変わるものはあります?

うーん、あんまりなかった感じがしますね。

広い部屋と狭い部屋の違い

まず何でタイトルをつけるかっていうと、夢っていうのは取り留めがなくて茫洋として掴みどころがない。それはなぜかというと、深層心理に到達するまでの無意識・潜在意識にはたくさん層があって、その一番下から生まれてくる存在が夢であります。

目が覚めて覚えてる段階に至るまで、日常的なフィルターや無意識のフィルターをいっぱい潜り抜けた結果のエッセンス・欠片を覚えているわけです。

潜在意識の底にあるものと直感は繋がっていると考えると、タイトルを短く直感でつけることで、無意識の気持ちが働きます。

そうすると、今朝見た夢の深層心理が訴えたいメッセージは「私の中の広い部屋」。「広い部屋って何だろう?」というのが、今日のメッセージになります。

で、次の段階として、私が宇宙人だと思って、宇宙人は地球のこと何にも知らないので丁寧に教えてください。「広い部屋と狭い部屋の違いって何なんですか?」何とお答えになります?

うーん、動ける範囲が、広い部屋ならば大きく動けるし、狭い部屋だったら小さくしか動けない、っていうことですかね。

広い部屋は大きく動けて、狭い部屋は動ける範囲が狭い。境目は何畳ぐらいですか?

今住んでる部屋がそんなに広くないので、8畳以上だったら広いですかね。

8畳以上だと広い。じゃあ例えば、8畳でできることと、3畳でできることの違いは何ですか?

ああ……でんぐり返しかな(笑)。前転して、3畳だと1回でパッと止まってしまうけど、8畳だったら2〜3回はできるでしょうから。

なるほど(笑)。前転って、何でしたっけ?

頭を床につけて、背中からぐるりと回って、足をついて1回転するということです。

これは自然に人間は身につけられるものなんですか?

赤ん坊とかでも動けるようになったらやりますよね。だから自然に身につくんじゃないでしょうか。

自然に身につくことと、そうでないことの違いはどう言い表せます?

他者から学ばなければならないことと、自発的に身につくことの違いですかね。

なるほど。どっちがお好きですか?

今だったら、もう情報がいろいろありますから、自分から調べていって身につける方がいいですね。人から学ぶという気が薄くなってます。

自分で調べて身につける(自発的)方が好きなんですね。

(中略・振り返り)

対話の結び

1対1だと、こういうカウンセリング的な深いところまで踏み込めますね。

グループだとどうなんですか?

グループだと個人的に言いたくない過去や嫌な経験などは話しにくかったりしますから、1対1で安心・安全な場で秘密厳守で行うのが特徴ですね。「前転」で来るとは思わなかったので本当に面白かったです(笑)。

広い部屋と言われて真っ先に思い浮かんだのがそれだったんですよね(笑)。

最初に直感で思い浮かぶものこそ、その人の個性なんですよね。

ちょっとまたどう活かせるか考えてみます。ありがとうございました。

ありがとうございました。失礼します。

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